ユースケース
Ayumi は音声日記アプリです。録音ボタンを押して話すと、話した内容が日付・天気・場所の付いたエントリーとして文章で残ります。このページでは、暮らしの中で Ayumi を使う場面、どんなことを記録するとよいか、あとから振り返るための手軽な方法を紹介します。どれもアプリを入れてすぐに試せます。アカウント登録や API キーなどの技術的な設定はいりません。
暮らしの中の場面
Section titled “暮らしの中の場面”考えごとは、机の前で浮かぶとは限りません。手がふさがっていて、スマホはポケットの中。そんなときにこそ Ayumi が役に立ちます。ここで紹介する使い方は、どれもアプリを入れるだけで始められます。
スマホが他の人からのメッセージでいっぱいになる前に、目が覚めたときに頭にあったことを話しておきましょう。まだ残っている夢、よく眠れたかどうか、今日いちばん大事なこと。1分もかかりませんし、夜にもう一度録るときの比べる相手ができます。
夢は起きて数分で消えてしまうので、ここは打つより話すほうがはっきり有利な場面です。起き上がる前に、思い出した順に話してください。意味が通るかどうかは、あとで読み返すときに考えれば十分です。
散歩しながら
Section titled “散歩しながら”歩いている時間は考えごとに向いていて、音声日記を始めるのにもいちばん手軽な場面です。録音を始めたらスマホをロックしてポケットへ。画面が消えても録音は続き、止めるときもロック画面や Dynamic Island からロックを解除せずに操作できます。
思いついた順に話してかまいません。結論がなくても、言いよどんだり「やっぱり違うな」と言い直したりしても大丈夫です。家に着くころには、その散歩がエントリーになっていて、天気と録音した場所も付いています。
家事をしながら
Section titled “家事をしながら”皿洗い、洗濯物たたみ、料理。手は動いていても、頭は自由です。先延ばしにしていたことの段取りが急に見えたり、返しそびれていたメッセージの文面が浮かんだりするのは、たいていこういうときです。
手を拭かなくても残せます。Apple Watch の Siri に「Ayumiで録音を開始」と話しかけて話し、終わったら「Ayumiで録音を停止」。iPhone なら、アクションボタンや背面タップに割り当てたショートカットで、ワンプッシュで同じことができます。
ジムのあとで
Section titled “ジムのあとで”トレーニング直後は、その日の手応えを残すのにちょうどいいタイミングです。重く感じたこと、先週より楽だったこと、ゆうべの睡眠、次に試したいこと。日曜にまとめて思い出そうとするより、いま数文だけ話すほうが確実です。
スマホはロッカーに置いたままで構いません。Apple Watch で録音すれば、録音は Watch に残り、iPhone とつながったときに届きます。エントリーに記録されるのは同期した時刻ではなく、録音した時刻と場所です。
1日が落ち着くのは帰り道です。駅まで歩く30秒で、今日あったこと、まだ引っかかっていること、明日覚えておきたいことを話せば、それで1日を締めくくれます。大きな声で話す必要もありません。最新の文字起こしモデルは、周りには聞こえないくらいのひそひそ声でも聞き取れますし、かなりの早口にもついてきます。それでも人目が気になるなら、家に着いて玄関を入ってから録っても十分です。
運転している時間は、1日の中で誰もいない時間としてはいちばん長いことが多く、車内は静かなので、ホルダーやポケットに入れたままでも内蔵マイクで十分拾えます。走り出す前に、ロック画面やアクションボタン、あるいは Apple Watch の Siri で録音を始めて、あとはスマホに触らないでください。画面が消えても録音は続くので、20分の通勤がそのまま1本のエントリーになります。
眠る前に、頭の中を空にするための短い録音を。いま気になっていること、明日いちばんにやること。声に出せば記録に残るので、頭の中でぐるぐる回り続けずに済みます。読み返すのは翌朝で構いません。
習慣にするコツ
Section titled “習慣にするコツ”| コツ | Ayumi でできること |
|---|---|
| 始めるまでを最短にする | アクションボタン、背面タップ、Watch のコンプリケーションに録音を割り当てれば、アプリを開く手間がなくなります。 |
| 長さを目標にしない | 1文でも立派な記録です。Watch の Today コンプリケーション で、いつもの日と比べてどれだけ残せたかがわかります。 |
| 週に一度読み返す | エントリーには日付・天気・場所が付いています。Ayumi で1週間分をざっと読み返すか、設定なしで振り返る の方法を試してみてください。 |
個人的な習慣としての始め方は、音声日記の始め方と効果 も参考にしてください。
どんなことを記録する?
Section titled “どんなことを記録する?”決まったテーマはありません。ここでは、打つより話すほうが向いているものをいくつか紹介します。
気持ちを整理する
Section titled “気持ちを整理する”モヤモヤしていることは、頭の中で考え続けるより、声に出したほうが早くほどけることがよくあります。言いたいことがなくなるまで話してみてください。結論は出なくてかまいません。頭の外に出すこと自体に意味があります。1週間後に読み返すと、そのときより落ち着いて状況を見られることも多いはずです。
良かったことを3つ
Section titled “良かったことを3つ”1日の終わりに、今日うまくいったことを3つ、理由と一緒に挙げてみてください。小さなことで構いません。いつもよりおいしかったコーヒー、やっと送れた返信、話が広がった会話。何が良かったかを言ったら、そこで止めます。良かったことは分析するものではなく、味わうものです。数週間続けると気分が前向きになる理由は、研究ページで説明しています。
家族や子どもの記録
Section titled “家族や子どもの記録”初めてしゃべった言葉、夕食のときの子どものひとこと、祖父母が話してくれた昔の話。こうした細かいことはすぐに忘れてしまいますが、座って書くより、声で残すほうがずっと手軽です。iPhone ではエディタの 写真を追加 から写真を添付できるので、言葉と写真をひとつのエントリーにまとめておけます。詳しくは 添付ファイル を参照してください。
旅行中は1日の終わりに数分だけ、行った場所、食べたもの、出会った人を話しておきましょう。エントリーには場所と天気が残り、マップビュー では旅の行程がピンで並び、タップして読み返せます。詳しくは エントリーを書く を参照してください。
体調や通院のメモ
Section titled “体調や通院のメモ”頭痛はいつから始まったか、新しい薬は効いたか。待合室で思い出そうとするより、そのつど短く残しておくほうが確かです。受診の前に検索したり、体調 のようなタグで絞り込んだりすれば、経過をすぐに確認できます。
カウンセリングや心療内科でも同じです。セッションの前に話したいことをひとこと、終わったあとに心に残ったことをひとこと残しておくと、次の回を続きから始められます。
本・ドラマ・趣味の感想
Section titled “本・ドラマ・趣味の感想”本を読み終えたとき、ドラマを見終わったときは、熱が冷めないうちに話してみましょう。気に入ったら、自分だけがリスナーの番組として続けるのもおすすめです。セルフポッドキャスト を参照してください。
会議が終わった直後の1分で、決まったこと、自分が引き受けたこと、言えなかったことを話しておきます。終業時には3文だけ。できたこと、止まっていること、明日最初にやること。これだけで、やることリストより1日をきちんと締めくくれます。ジャーナルは自分のフォルダにしか置かれないので、報告書には書けないことも安心して口にできます。
勉強中なら、講義や章が終わった直後に、その内容を自分の言葉で話してみてください。声に出して説明すると、理解していたことと、見覚えがあるだけだったことの区別がつきます。試験や発表の前には緊張を吐き出しておきましょう。それがなぜ効くのかは研究ページに短くまとめています。
仕事 や 勉強 のようなタグを付けておくと、ほかのエントリーと混ざらずに読み返せます。
学んでいる言語で1分だけ話してみてください。今日あったこと、食べたもの、これからの予定。そのあと文字起こしを読みます。言いたかったことと違う言葉になっている箇所が、練習すべき場所です。数週間分のエントリーを並べると、どれだけ長く話せるようになったかが見えてきます。
アイデアややること
Section titled “アイデアややること”シャワー中に浮かんだアイデア、電車の中で思い出した用事。ひとこと話しておけば、忘れる心配をせずに済みます。大事なものには星を付けておけば、あとでお気に入りフィルタですぐに見つけられます。
研究に裏付けのある使い方
Section titled “研究に裏付けのある使い方”習慣にする理由がほしいときは、音声日記の効果を研究から考えるをどうぞ。研究でわかっていることを根拠の強さごとに整理し、最後に Ayumi での実践的な使い方をまとめています。そのうち、ふつうの1日に組み込みやすいものを挙げます。
| いつ | 試すこと |
|---|---|
| 寝る前 | 頭の中を空にする — やり残したことと、明日どうするかを話す。 |
| 作業を始める前 | 段取りを声に出す — 1日全部ではなく、最初の一歩だけ。 |
| 試験や発表の前 | 緊張を吐き出す — 直前の数分でいい。 |
| 帰り道 | 一歩引いて見る — 友だちなら今日のことを何て言う? |
| 何度も戻ってきてしまうこと | 3日続けて話す。そのあとは手放す。 |
| 良かった瞬間 | 分析せずに味わう。 |
| 1日の終わり | 一歩進んだことを言う。どんなに小さくても。 |
| 週に一度 | 読み返す — 日付・天気・場所が、その週を思い出す手がかりになる。 |
| 親や祖父母と | 昔の話をしてもらう。人生の時期ごとに、少しずつ。 |
設定なしで振り返る
Section titled “設定なしで振り返る”録音は半分です。話したことを読み返すための、手軽な方法を紹介します。
Ayumi の中で
Section titled “Ayumi の中で”| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| 話した内容を探す | ジャーナル一覧の検索バーに入力します。タイトルと本文から探せます。 |
| テーマごとに読む | 家族 や 体調 などのタグを付けておき、一覧をタグで絞り込みます。 |
| 大事なものを残す | エントリーに星を付け、お気に入りフィルタをオンにします。 |
| 場所から振り返る | マップビューを開いてピンをタップします。 |
| 続けてきたことを見る | メニューの 統計 で、今月や過去1年にどれだけ記録したかを確認できます。詳しくは 統計・インサイト を参照してください。 |
AI チャットアプリに1日をまとめてもらう
Section titled “AI チャットアプリに1日をまとめてもらう”特別な設定をしなくても、1日の振り返りを AI に手伝ってもらえます。
- ジャーナル一覧の日付ヘッダー横にある この日をコピー ボタンをタップします。その日のエントリーが古い順にまとめてコピーされます。
- ふだん使っている ChatGPT、Gemini、Claude などの AI チャットアプリを開きます。
- 貼り付けて、たとえば次のように聞きます。
これは今日の私の音声日記です。今日いちばん気にしていたことは何? 何度も戻ってきている話題はある?明日できる小さなことを1つ提案して。Google のツールでさらに振り返る
Section titled “Google のツールでさらに振り返る”Google のアプリを使っているなら、1日だけでなく数週間〜数か月をまとめて振り返る方法もあります。
- Gemini Notebook(旧 NotebookLM)で音声日記を振り返る — 1か月分のエントリーについて質問すると、その話をした日を引用して答えてくれます。1か月を音声で要約してもらうこともできます。
- Gemini のパーソナル インテリジェンスで日記を使う — メール・写真・カレンダーと合わせて、Gemini アプリにジャーナルも参照してもらえます。
技術に詳しい方へ
Section titled “技術に詳しい方へ”Ayumi はエントリーを、あなたが選んだフォルダにプレーンなテキストファイル(Markdown)として保存します。そのため、スクリプトや AI コーディングツールを使う方は、Slack に届く定期レビュー、自分用のナレッジ wiki、話したアイデアをコードの変更につなげる仕組みなどを、この上に組み立てられます。Ayumi を使うのに、これらはまったく必要ありません。興味があれば次のページをご覧ください。
- ジャーナルを自動化する — 定期レビュー、ナレッジ wiki、アイデアからプルリクエストまで
- 文字起こしを Codex・Claude のコンテキストにする — 話したメモをデスクトップの AI ツールで活用する
- 音声日記の始め方と効果 — 始め方と、なぜ役に立つのか
- 音声日記の効果を研究から考える — 書くこと・話すことについての研究からわかること
- Apple Watch — 手首から録音する
- iOS ショートカット — アクションボタンや背面タップで録音を始める
- エントリーを書く — タグ、お気に入り、検索、マップビュー
同じ開発元のアプリ: 鍛 Kitae(シンプルな筋トレ記録)
Ayumi Journal 編集部: note · X (@AyumiJournalApp)